カタンという音に気付いて薄く目を開けると、もう部屋がうっすら明るくなりだしていた。
もう、朝なんだ。
一瞬、なんで自分がリビングにいるのか不思議に思ったけど、すぐに昨晩のことを思いだして、吉岡を起こそうと身体に力を入れると……
目の前に母がいた。
思いっきり目が合っている。
「あ、おはよう……」
「……」
母が固まっている視線の先には、吉岡の腕が私の肩に落ちていてまるで抱きしめているように見える。
慌てて、吉岡の腕を振り払い、起き上がる。
「違うの。お兄ちゃんを送ってくれて、そのまま寝ちゃったの」
この慌てっぷりが後ろめたいことがあると自白しているようだと気付いたのは、
「ふーん」
母がニヤリと笑った時。
「吉岡君もゆっくりしてったらいいのに……」
「いえ。深夜にお邪魔してすみませんでした」
「いいえ。ありがとうね。これからも智之と奈々をよろしくね」
母のニッコリ笑顔に、吉岡が苦笑いで帰っていった。
「朝ごはんも食べて行けばいいのにねー」
なんて母が呑気に言うから、気が抜ける。
兄は昨晩のことを全く覚えていないと、しれっと言い放った。
だけど、吉岡にはすまなさそうにしていたので、少しは覚えているんだと思う。
それよりも、他に一緒に飲んでた菊池兄弟や中山さんのことを裏切り者だと激しく非難していた。
そんな兄を、彼女にフラれて可哀想だという目で見てしまっているので、何も言わずにおいたら「なんでシカトしてんだよ」と蹴られた。
もう同情なんかしてやらない!
心の中で叫んでおいた。
もう、朝なんだ。
一瞬、なんで自分がリビングにいるのか不思議に思ったけど、すぐに昨晩のことを思いだして、吉岡を起こそうと身体に力を入れると……
目の前に母がいた。
思いっきり目が合っている。
「あ、おはよう……」
「……」
母が固まっている視線の先には、吉岡の腕が私の肩に落ちていてまるで抱きしめているように見える。
慌てて、吉岡の腕を振り払い、起き上がる。
「違うの。お兄ちゃんを送ってくれて、そのまま寝ちゃったの」
この慌てっぷりが後ろめたいことがあると自白しているようだと気付いたのは、
「ふーん」
母がニヤリと笑った時。
「吉岡君もゆっくりしてったらいいのに……」
「いえ。深夜にお邪魔してすみませんでした」
「いいえ。ありがとうね。これからも智之と奈々をよろしくね」
母のニッコリ笑顔に、吉岡が苦笑いで帰っていった。
「朝ごはんも食べて行けばいいのにねー」
なんて母が呑気に言うから、気が抜ける。
兄は昨晩のことを全く覚えていないと、しれっと言い放った。
だけど、吉岡にはすまなさそうにしていたので、少しは覚えているんだと思う。
それよりも、他に一緒に飲んでた菊池兄弟や中山さんのことを裏切り者だと激しく非難していた。
そんな兄を、彼女にフラれて可哀想だという目で見てしまっているので、何も言わずにおいたら「なんでシカトしてんだよ」と蹴られた。
もう同情なんかしてやらない!
心の中で叫んでおいた。

