吉岡が驚いているのが目に入ったけど、私は掴みかかる勢いでその場にいた他の人に聞いた。
「高木先輩、見なかった?」
「キャプテンなら…さっき体育教官室に行くって…」
「ありがと」
吉岡とオサムッチではない誰かが答えてくれて、お礼もそこそこに来た道を走って戻った。
冷たい雨に髪が濡れたけど、平気だった。
先輩が待っててくれてるような気がして……
体育教官室は教室棟と専門室棟の間の中庭に立っていて、普段は生徒に恐れられているところ。
けど、この時の私はそこがデートの待ち合わせ場所のような気がしてた。
教室棟を抜け、渡り廊下が見えた。
そこから左に曲がれば体育教官室。
渡り廊下に飛び出し、用具入れと呼ばれる倉庫が途切れた時、体育教官室が見えた。
その入口に立つ高木先輩の姿と一緒に……
胸がドキンと反応する。
諦めようとしたくせに、
もう忘れようとしたくせに、
全然、忘れられなくて、会いたくて、その姿を見ただけで涙が目に溜まるくらいまだ高木先輩のことが好きなんだと、
その背中を見て気付いた。
「高木先輩、見なかった?」
「キャプテンなら…さっき体育教官室に行くって…」
「ありがと」
吉岡とオサムッチではない誰かが答えてくれて、お礼もそこそこに来た道を走って戻った。
冷たい雨に髪が濡れたけど、平気だった。
先輩が待っててくれてるような気がして……
体育教官室は教室棟と専門室棟の間の中庭に立っていて、普段は生徒に恐れられているところ。
けど、この時の私はそこがデートの待ち合わせ場所のような気がしてた。
教室棟を抜け、渡り廊下が見えた。
そこから左に曲がれば体育教官室。
渡り廊下に飛び出し、用具入れと呼ばれる倉庫が途切れた時、体育教官室が見えた。
その入口に立つ高木先輩の姿と一緒に……
胸がドキンと反応する。
諦めようとしたくせに、
もう忘れようとしたくせに、
全然、忘れられなくて、会いたくて、その姿を見ただけで涙が目に溜まるくらいまだ高木先輩のことが好きなんだと、
その背中を見て気付いた。

