「ねぇ吉岡」
「うん?」
「なんで空は青いんだろうね」
「はぁ?」
「今ならあそこで泳げそう…」
ベンチに仰向けになってテントの向こうに広がる青い空に手を伸ばした。
まるで澄み切った海みたいな綺麗な空。
「疲れたらあの雲で休めばいい」
そう言って吉岡が指さしたのは、これでもかというくらいに膨らんだ入道雲。
「そんなことしたら確実に寝るね」
「あぁ。こんな固いイスより何倍も気持ち良さそう」
「そしてお腹がすいたら雲を食べればいいね。綿菓子みたいじゃない?」
「はぁ?雲が食えるわけないだろ。なにメルヘンぶってんだよ」
「……」
口を開けたまま吉岡を見てしまった。
吉岡が雲で寝るって言ったんじゃない。
「ぷっ。なんだその顔。ブサイク……」
あはは……と吉岡は笑う。
もう……と私はまた空を見た。
絢香やともちゃんといる時みたいだと思った。
男と女の間には友情は存在しないなんて聞いたことがあるけど、そんなことないと思う。
吉岡とは友達だ。
―――そう思っていた。
夏の暑い日。
穏やかな時間だった。
それはまるで嵐の前の静けさのような……
「うん?」
「なんで空は青いんだろうね」
「はぁ?」
「今ならあそこで泳げそう…」
ベンチに仰向けになってテントの向こうに広がる青い空に手を伸ばした。
まるで澄み切った海みたいな綺麗な空。
「疲れたらあの雲で休めばいい」
そう言って吉岡が指さしたのは、これでもかというくらいに膨らんだ入道雲。
「そんなことしたら確実に寝るね」
「あぁ。こんな固いイスより何倍も気持ち良さそう」
「そしてお腹がすいたら雲を食べればいいね。綿菓子みたいじゃない?」
「はぁ?雲が食えるわけないだろ。なにメルヘンぶってんだよ」
「……」
口を開けたまま吉岡を見てしまった。
吉岡が雲で寝るって言ったんじゃない。
「ぷっ。なんだその顔。ブサイク……」
あはは……と吉岡は笑う。
もう……と私はまた空を見た。
絢香やともちゃんといる時みたいだと思った。
男と女の間には友情は存在しないなんて聞いたことがあるけど、そんなことないと思う。
吉岡とは友達だ。
―――そう思っていた。
夏の暑い日。
穏やかな時間だった。
それはまるで嵐の前の静けさのような……

