「私の言葉を信じて動いてくださったのは王女と王子です。私はそんなにすごいことはしていません」
リルがそう付け加えると、エリオットは「何をおっしゃるのです!」と反論した。
「貴女が気付いてくださったからこそ、王女は今日も麗しく気高くいらっしゃるのですよ」
王女を思い浮かべてうっとりとしたリオットは、急に我に返って首を横に振った。
「それよりも、どうなさったのですか?何か言い争っているような声が聞こえてきましたが」
その言葉に門番は口ごもった。
目の前にいる小娘が、まさか王女の命を救った恩人と言われる人物だとは思ってもいなかったのだ。
「シオン様に直接花を届けたいのですが、門番の方に止められていまって…」
リルの返答を聞いたエリオットは眼を見開いて「なぜです」と門番を責めた。
「なぜ、リルどのを止めるのです?」
「お、お言葉ですが、エリオット様。この娘は平民ですし、王子に謁見する身分では__」
冷汗を流しながらしどろもどろ答える門番に、エリオットは詰め寄って「何を言っているのですか?」と反論した。
「それも今私が説明したことで十分でしょう。リルどのを留め置く理由などありませんよ」
「し、しかし!」
「どうしてもというならば、私の権限を行使しましょう。
私、王女側近・エリオットの名において、リルどのを城に招きいれます!」
高らかに宣言したエリオットの言葉に、リルは目を見開いた。
リルがそう付け加えると、エリオットは「何をおっしゃるのです!」と反論した。
「貴女が気付いてくださったからこそ、王女は今日も麗しく気高くいらっしゃるのですよ」
王女を思い浮かべてうっとりとしたリオットは、急に我に返って首を横に振った。
「それよりも、どうなさったのですか?何か言い争っているような声が聞こえてきましたが」
その言葉に門番は口ごもった。
目の前にいる小娘が、まさか王女の命を救った恩人と言われる人物だとは思ってもいなかったのだ。
「シオン様に直接花を届けたいのですが、門番の方に止められていまって…」
リルの返答を聞いたエリオットは眼を見開いて「なぜです」と門番を責めた。
「なぜ、リルどのを止めるのです?」
「お、お言葉ですが、エリオット様。この娘は平民ですし、王子に謁見する身分では__」
冷汗を流しながらしどろもどろ答える門番に、エリオットは詰め寄って「何を言っているのですか?」と反論した。
「それも今私が説明したことで十分でしょう。リルどのを留め置く理由などありませんよ」
「し、しかし!」
「どうしてもというならば、私の権限を行使しましょう。
私、王女側近・エリオットの名において、リルどのを城に招きいれます!」
高らかに宣言したエリオットの言葉に、リルは目を見開いた。


