結婚も2度目だからこそ!

「どうして先輩がそんな顔になるんですか。いいんですよ、もう終わったことだし」

俺に気付いた京香は、心配そうな表情で俺を見る。

「いや、軽率に惨めなんて言ったことに後悔してるんだ。辛い思いをした京香ちゃんに、優しい言葉をかけてやらなきゃいけないのに、ふざけてしまったことに凄く後悔してる」

そう口に出して、改めて自分の言った言葉に思わず頭を抱えた。

そうなんだよな。
俺が優しい言葉をかけてやらないでどうするんだよ。

「本当にいいんです、先輩。後悔しないで下さい。次はきっといい結婚生活がおくれると思いますから」

京香は落ち込む俺を気遣うように言って、笑みを零した。

その笑みがやけに切なく感じて、心が痛い。
そして何故か俺が京香を元気にしてやらなきゃって思った。

俺は京香の頭に軽く手を乗せる。
思った以上に京香の髪は柔らかかった。

「……次、か。そうだな、きっとそうなると思う。次はもっといい男が出来て、幸せな結婚生活が待っているよ」


……それが俺だったら?

なんて少し思ってしまったのはアルコールのせいか。

そこからは、しんみりとした話を敢えてせずに、昔話に花を咲かせる。
少しでも気分が紛れればいいと思って、とにかく会話が途切れないように心掛けた。