結婚も2度目だからこそ!

どうしてそんなことを聞くんだ?

と、疑問に思ってしまったけど、……そうか、京香は何も知らないんだな。


「何?そんなこと気にしてたの?今はいないよ、思いっきりフリー。だから大丈夫」

俺が笑いながら言うと、京香は少し安心したような表情を浮かべる。


「そ、そうなんですか。先輩格好いいからてっきりいるもんだと……」

「お、そう言ってくれるのはありがたいね。昔はモテてたけど、でも社会人になったらめっきりモテなくなっちゃったな。……それより京香ちゃんこそ大丈夫なの?俺とふたりきりで飲みに行って」

京香こそいるんじゃないかと、逆に聞いた。
もし「いる」と答えたら、それこそ京香を誘うのは申し訳ないと、これっきりにしようと思っていた。

けど、京香はいないと答える。

その答えにホッとしてしまうと同時に、少し嬉しくなってしまった。
そしてそのまま聞きたかったことを勢いで聞いてしまう。

「ってかさ、どうして派遣で働いてるの?京香ちゃんだったらちゃんと正社員で働けるはずなのに」

「ま、まあ。ちょっと色々とありまして」

「色々ってなに?」

つい、アルコールのせいかたたみかけてしまった。
京香はジョッキを持ったまま目を伏せて、唇を噛む。


……しまった、地雷踏んでしまったかも。

俺は慌てて「ゴメン、言わなくていい」と言おうとした。
でも、その言葉が出る前に、京香はぼそりと呟く。

「……です」

「え?」

「その、離婚、したんです」