「ねえ、和樹はまたサッカー部?」



「あたりめー。音羽もピアノ頑張るんだろ?」



「うん。当たり前」




和樹は中学の時サッカー部のキャプテンだったんだ。



弱小だった私たちの中学が県大会でベスト4にまで導いたとんでもない人だ。



小さい頃から好きでサッカーやってたみたいだから、将来は好きなサッカーの仕事をしたいんだって。





私もピアノを好きでやってるから、今頑張っているのだ。




……好きな人に応援されたら尚更ね。






しばらく歩いてると、私と同じ制服を着ている人たちがぞろぞろと現れた。




そろそろ着くみたいだ。