だって、その場所が……




「……? 病院? なんで?」



千里ちゃんが私に聞く。



「あと、もうちょっとでわかるから」



私が先頭に立って、先に歩く。



5階へとエレベーターでのぼって、自分の病室の前で足をピタリととめる。




「沖田さん……これ」



みんな意味がわからないのか、呆然と立ち尽くす。



その中で白坂くんだけが言葉を発した。




「そうなの。私は……病気」




意を決してそう告げた。




みんな、特に和樹くんの顔が曇った。