ズキッ おめでとう。 楓と頑張って。 とめどなく涙があふれて、おさまることもなかった。 2人が夢中になっている間に私は神社から抜け出して、家へ無我夢中になって走った。 その時にほんの少しだけ、打ち上げ花火を見た。 花火が儚く感じるのは、初めてだった。 「はぁ、はぁ……」 体力がなくて家についた時には息せききってたけどそんなのどうでも良かった。 勝手に帰ったことを気づいて、急いで千里にメール送った。 もう、思い出作りどころじゃないよ。 布団にうずくまって、そのまま寝てしまった。