帰り道

毬音と一緒に帰っている。

「香奈子はんはお抹茶とか好き?」

「うん。好きかな。」

ホントは嫌いだけど言っておかないとね。

「そーなん?実はうち、あんま好きちゃうんよ…どちらかと言うと紅茶の方が好きやし…これから大丈夫かな?」

そう私が通おうとしている女子校はとっても有名な原愛実(ハラアイ)高等学校。
私立だからか、茶道という授業も入っている。

「大丈夫だよ!私も初めは嫌いだったけど今じゃ大好きだもん。毬音もすぐ慣れるよ!」

飲んだことないっすけどね。

「そっかー。ありがとう。香奈子はんのお陰で楽しみになって来たわー。」