「うんうん!分かる!」 日当たりの良い教室。私は友達と話をする。ここまでは私の大好きな時間。離れたくない。 「てかあいつまた喧嘩買ったらしいね。また病院送りだって」 「?あいつって?」 「やすんでたっけ?蜩 凱飛(ヒグラシカイト)喧嘩っ早い暴れ馬よ。」 「へー…蜩か…」 そんなとき嫌な声が聞こえた。 「おーーーい!」 「また来た…さいきんよく呼ばれるね。」 「う、うん…勉強教えてるの。じゃあね。もしかしたら今日は放課後まで帰れないかもしれない。」