【グリード】
『本当にあんなことしても良かったの?』
『しつこいぞ、ラース』
さっきルルを送り届けて来たラースが、エンヴィーと戻って来たところだ。
『それから、ルル様からのご命令がある』
『なんだ?』
『グラトニーを、ハヤテ様に近づかせるなと』
『……なるほど』
俺は、窓の外に目を向ける。
『あいつは、手加減を知らないからな』
『あいつの頭は、食べることしか詰まってないんだよ』
グラトニーは、暴食の妖精ということもあり、俺たちの兄弟姉妹の中では、一番厄介なやつだ。
『それで、肝心なグラトニーはどこ行った?』
『さぁ?またどっかで何か食べてんじゃないの?』
ま、いいか……。
『エンヴィー、スロウスを見なかったか?』
『ううん、お姉様と一緒にいたから分からない』
あいつもあいつで、どこに行ったんだ。
『スロウスの行先なら、俺が知ってるよ』
『プライドか?何故知っている』
『スロウスの部屋にこれがあったから』
俺は、プライドから紙を受け取る。
『もうアクからの命令が下ったか』
『じゃあ、もう人間界に行ったのか?』
ラースの言葉に、俺は頷く。
きっと、寝起きだから凄く機嫌が悪いだろう。
そんなスロウス相手に、シアンたちがどう立ち向かうか楽しみだ。
それに、時間が経てばルルは必ず俺のものになる。
そうなる運命だからな。
『そ、それとねグリード』
『なんだ?エンヴィー』
『も、もしかしたら私の勘違いかもしれないんだけど……』
『はっきり言ってみろ?』
俺は、エンヴィーの目線に合わせて声をかける。
『し、シアンが現れる前に、強い力を感じたの』
『っ!』
その言葉に、この場にいるラース・プライドは驚いた表情を見せた。
『シアン以外に強い力の持ち主だと?』
『も、もしかしたら気のせいかもしれないけど!』
エンヴィーは、ラースの後ろに隠れた。
シアン以外の強い力を持ったやつだと?
俺の中では、一人の妖精しか浮かんでこない。
だが、あいつは何十年も前に死んだ。
生まれた直後に、アクが殺している。
“リヤン”の筈はない。
『じゃあ、一体誰だ?』
シアンたち以外にも、俺たちの計画を邪魔しようとしている奴らがいるのか?
『本当にあんなことしても良かったの?』
『しつこいぞ、ラース』
さっきルルを送り届けて来たラースが、エンヴィーと戻って来たところだ。
『それから、ルル様からのご命令がある』
『なんだ?』
『グラトニーを、ハヤテ様に近づかせるなと』
『……なるほど』
俺は、窓の外に目を向ける。
『あいつは、手加減を知らないからな』
『あいつの頭は、食べることしか詰まってないんだよ』
グラトニーは、暴食の妖精ということもあり、俺たちの兄弟姉妹の中では、一番厄介なやつだ。
『それで、肝心なグラトニーはどこ行った?』
『さぁ?またどっかで何か食べてんじゃないの?』
ま、いいか……。
『エンヴィー、スロウスを見なかったか?』
『ううん、お姉様と一緒にいたから分からない』
あいつもあいつで、どこに行ったんだ。
『スロウスの行先なら、俺が知ってるよ』
『プライドか?何故知っている』
『スロウスの部屋にこれがあったから』
俺は、プライドから紙を受け取る。
『もうアクからの命令が下ったか』
『じゃあ、もう人間界に行ったのか?』
ラースの言葉に、俺は頷く。
きっと、寝起きだから凄く機嫌が悪いだろう。
そんなスロウス相手に、シアンたちがどう立ち向かうか楽しみだ。
それに、時間が経てばルルは必ず俺のものになる。
そうなる運命だからな。
『そ、それとねグリード』
『なんだ?エンヴィー』
『も、もしかしたら私の勘違いかもしれないんだけど……』
『はっきり言ってみろ?』
俺は、エンヴィーの目線に合わせて声をかける。
『し、シアンが現れる前に、強い力を感じたの』
『っ!』
その言葉に、この場にいるラース・プライドは驚いた表情を見せた。
『シアン以外に強い力の持ち主だと?』
『も、もしかしたら気のせいかもしれないけど!』
エンヴィーは、ラースの後ろに隠れた。
シアン以外の強い力を持ったやつだと?
俺の中では、一人の妖精しか浮かんでこない。
だが、あいつは何十年も前に死んだ。
生まれた直後に、アクが殺している。
“リヤン”の筈はない。
『じゃあ、一体誰だ?』
シアンたち以外にも、俺たちの計画を邪魔しようとしている奴らがいるのか?



