fairy3 空の物語 上

【ソレイユ】

『シアン……、何処に行った?!』

俺は、心当たりある部屋は前部見て回った。

でも、シアンの姿がどこにも見当たらない。

『シアン……』

まさかアクのところに……。

そんな考えが頭を過ぎったが、俺は直ぐに頭を左右に振った。

「そんなわけない、シアンがアクのところなんかに行くわけがない!」

踵を返してもう一度部屋へと戻ろうとした時、後ろの方から鈴の音が聞こえた。

『鈴の音?』

音のする方へ振り返った時、俺は目を疑った。

『な、ナデシコ?!』

そこには、あの時の姿のままのナデシコが微笑んでこちらを見ていた。

『な、ナデシコなのか?!』

なんでこんなところに?

だってナデシコはあの時……。

ナデシコは、俺を手招きすると歩き出す。

『俺に、何を伝えたいんだ?』

俺はナ、デシコの後ろを着いていくことにした。