春「お嬢様。俺が外に出してやるよ。」 瑠奈「え?」 春「童話でさ。塔に閉じ込められちゃう髪の長いお姫様っているじゃん?自由になるべきじゃない?お嬢様も。」 でも、そんなことしたら…。 春「ほーら。不安な顔しないで〜。近いうちに組長達どこか出掛けるらしいから。そのときに出してやるよ」 瑠奈「でも……」 まだ渋る私に春は、ぎゅっと手を握った。 春「大丈夫。俺のことは心配するなよ。外に出て生きるんだ」 そして私は頷いた。