それから2年間、私はずっと耐えた。 部屋はだんだん人目から遠ざかり、離れの屋敷で隠れて暮らした。 庭に出てるとたまに春が仕事の合間に遊びに来る。 今日、あったこととか外の世界のこととか沢山知らせてくれる。 零はだいたい夜に帰ってきて朝方仕事に出掛ける。 私の身の回りの世話係は常に変わっていった。 少しでも、私と親しくなったり零の怒りに触れると地獄が待っているのだ。 そんな変わらない日常のある日。 春がやってきて言った。