言うと私の手からひょいとケータイを取ると素早く何かした。
瑠奈「龍我。何したの?」
ケータイ初心者の私にはいまいちよくわからない。
龍我「俺の番号登録したの」
ちゅっと龍我は大事そうに自分のケータイに軽くキスをする。
不覚にも、それにドキリとしてあわてて目をそらす。
そうだよね。親しみやすかったからいままで結構、距離近かったけど龍我は一応男の子だもんね。
赤くなった私に龍我は笑みを深めた。
龍我「いいな~。黒狼の人って瑠奈ちゃんのこと呼び捨てじゃん?」
すーっとさらに寄ってくる龍我にわたしは同じようにすーっと離れていく。

