「すまなかった。瑠奈の異変に気が付かなかった」 瑠奈「ううん。私こそ嘘ばっかりでごめんなさい」 空白の三年を埋め合わすように抱きしめるお爺様。 「そこにいる大神の子息が教えてくれた」 瑠奈「翔が?」 振り返ると翔がお爺様にペコリと礼をした。 「行こう。瑠奈。家に帰ろう」 家…。そうだ。私の本当の家はお爺様と暮らした場所だ。 いままで倉庫が家だと思っていた。 私は養女でも龍恩寺家の人間。もう戻らなければならない。 瑠奈「ちょっと待ってて」