ほんとは優しい私のオオカミ ②



「はいはい。組の人は皆、確保して~!ちょっとタバコ吸ってないで先輩も指示出してくださいよ~」

「うっせえ!俺に命令すんじゃねえ!」

「二人とも喧嘩しないでくださいよ。せっかくクレイムの大本捕まえられたのに…締まらないなあ」



離れを出ると警察官と思われる人物三人が愛染組の人達を取り押さえていた。
そのうちいちばん若い警察の人がこちらに来る。



「翔くん。今回は協力ありがとうね」

翔「ああ」

瑠奈「翔、知り合いなの?」

翔「ああ。前に言ってただろう?知り合いに警察の偉いのがいるって、だから多めに見てもらえるって」



ああ…。この人が。
見るとニコッと笑いかけられた。うわっ。すごいイケメンだ。



「おい!長野!早くしろ!!」

「わかりましたよ!柳沢さん」



イケメン警察官さんは長野というようだった。
すぐに手錠をだし、零と八雲にかけた。