零につれられて、またあの黒い部屋に戻る途中、仕事のあいまにメイドたちが話しているところに遭遇した。
「私たち零様専属だったのにね...」
「はーあ、あの赤い目を見るとゾッとするわよね」
「はやく辞めたいわね」
メイドさん達とは話したことはなかったし、必要以上に関わったこともなかったけれど心のどこかで同じ女性がいるという安心感があった。
やっぱり私のこの白い髪も赤い目も気味が悪いものなんだ。
今まで黒狼との時間が自然すぎたから忘れていた。
ぎゅうっ
物思いにふけっていると、零がつないでいた手を強く握ってきた。
あ…まずい。零が怒っている。

