そして私の手を取って自らの頭にのせて、まるで猫のように撫でてとねだる。



私と同じく白く染めた零の髪。そっと触ると満足げに微笑む零。



かわいそうな零。私しかいない零。愛しい友人。



恋愛感情はもうないけれど、普通の零は私の可愛い幼馴染。



初めて会った時はお人形にみたいに可愛いかったなあ。



そんな暖かい思い出に交じって零がいままでしてきた残酷な思い出も同時によみがえる。



家庭教師の先生、お世話役の男の人、春の片目...。



なんでこんな風になっちゃったんだろう。