ほんとは優しい私のオオカミ ②




指輪を取ろうとしたら、ひょいっと空に先を越された。







空「瑠奈、左手だして。」






左手を出すとスッと指輪が薬指にはめられる。



こ、これって...。




空「結婚式みたいだねえー♪瑠奈かお赤ーい!」




瑠奈「そんなの暗くてわかるわけないじゃん!」




空が結婚式とかいうから




空「わかるよ...瑠奈のことならなんでも」



え...。急に空の声のトーンが落ちる。



そっと空の手が頬にあてがわれる。




どくどくと心臓の音がうるさくなっていく。



空「....さ。いこっか」




まだ、ばっくんばっくん言っている心臓を落ち着かせて私たちはお化け屋敷を出た。