ほんとは優しい私のオオカミ ②




はしゃぎすぎちゃった。




教室に空と向かう。





瑠奈「翔怒ってるかな〜。」





空「瑠奈なら大丈夫だよ。それにしても、衣装着るの楽しみだねえ♪」




そーだ!私の衣装、空達に任せてたからどんなのかまだ知らないんだ。




瑠奈「ねえ、空、私の衣装って…あっ」





聞こうとしたら、グイグイ空に手を引っ張られる。




空「瑠奈っ!教室行く前にあれだけ行こう!」




引っ張られた先は、お化け屋敷。




瑠奈「いやーーーー。お化け屋敷だけはいやーーーーーー。」





拒否する私を超絶キュートなスマイルで、ずんずん引っ張っていく。





空って可愛いくせにこーゆー時だけ、男力なんだから!




抵抗虚しく、すぐに中に案内されてしまった。




ひぃぃっ。暗いし。寒いし。




モニターに文字が映し出され、不気味な音声が流れる。




『昔、1人の女が夫の筐の指輪を無くしてしまった。……このままではあの人にあの世で見つけてもらえない…。そう言い死んだ女は今も尚この世で指輪を探し続けている…』





いやあああ。




もうこれだけで怖い。怖すぎる。