あのときと同様、蓮の部屋は黒が基調の落ち着いたデザイン。 その中で、ベッドですやすや眠る蓮の姿があった。 瑠奈「蓮ーー。おーい。朝だよー。」 声をかけると、金色の柔らかい髪で隠れた目が薄く開いた。 ぼーっと寝ぼけたように、見つめられる。 さ、さすがにそんなに見られると照れるな。 とか、思ってたらすうっと蓮のまぶたが再び閉じた。 瑠奈「え?っちょ。起きて~。学校だよ~。文化祭だよー」 ゆさゆさと蓮を揺さぶって起こそうとする。 ふう、ダメだ。全然起きない。