【翔side】 ”愛染 零” その存在は前から知っていた。 前々からデカい組織だったが、そのやり口がここ数年でさらに残忍で冷酷になったということを優也から耳にしてはいた。 まさか、それが瑠奈に関係していたなんて。 眠ってしまった瑠奈を自分の部屋に連れていく。 ベッドに横にさせると、気持ちよさそうに寝返りをうった。 さらっと前髪をよけてやるときゅっと俺の手を握った。 瑠奈「ん~...」 出会ったときは幼く中学生だと思っていた。 翔「ふっ...」 今思えば笑える話だ。