アルバムの続きを見ていた聡さんの番号札が、3ケタまで戻っていたのだ。


「え? それって死ぬ順番が変わったってことか!?」


「たぶん、そういう事なんだと思う」


あたしは聖也の言葉に頷いた。


今まで何をしたって番号が変わる事なんてなかったのに、今回はそれがズレたのだ。


これはあたしと聖也が聡さんと長時間一緒にいたことに原因があるのかもしれない。


「もしそうだとしたら、聡さんの自殺を食い止めることができるかもしれない」


聖也の言葉にあたしは大きく頷いた。


「その可能性はゼロじゃないと思う。だけど、あくまでも数字が三ケタになったっていうだけだから、油断はできないよ」


「わかってる。明日の放課後もまたここへ来よう。丸山先生の写真がある限り、ここへ来る理由もあるんだから」


聖也はそう言うと、期待に満ちた表情でほほ笑んだのだった。