和の事や聖也の事や丸山先生の事で頭の中がいっぱいになってしまったあたしは、勉強なんてろくにせずに朝を迎えていた。


色々と考えていると時間はあっという間に過ぎていき、気が付けば空が明るくなりはじめていたのだ。


でも、今日は丸山先生の葬儀に出席する日だ。


遅刻するわけにはいかない。


そう思い、あたしは冷たい水で顔を洗って目を覚ますと、家を出たのだった。