親には話したいことがあるから
夫婦揃って居てくれる?と
連絡しただけで内容は伝えてはいない。
いつも彼氏はまだ出来ないのか?
と言うから驚かせてやりたくて。。。
「ただいま」
いつもより大人しめに玄関で発した。
「あら?円香なの?
おかえり 父さんも待ってるわよ」
玄関で出迎えた母に主任が
「こんにちは」と頭を下げた。
「えっ?この方は?」
「あっ 会社の上司」
「えっ?会社の上司さん?
上司さんがどーしたの?
えっ???まさか?あなた?」
さすが!母親!
あたしのことをお見通し!
彼氏を連れてきたと
驚いている。
「そう・・・
そのまさかなの」
「えっ!!!どーしましょ
お父さん!!!」
家の中にいる父を玄関まで呼んだ母。
「何だようるさいな」
出てきた父の格好は
下着の白いTシャツに
ステテコ姿。
「どうしたんだ」
「あのっ 昨夜話してたじゃない?
円香が話があるって何だろ?って
色々考えていたけど
この方円香の上司さんなんだって
あたしの予感的中みたい」
「ここじゃあれだから
上がって貰いなさい」
2人は昨夜色々想像してたらしい。
「もー!父さん
その格好はないでしょう」
「そんなん言うんだったら
いい服着てまってろ!とか言えよ」
何だか父も無愛想だし
母は主任に座布団を差し出し
「どーぞお座りください」
とペコペコしている。



