「それでもう2人に1つ報告がある」


「なんだよ」


「4月に産まれるから」


「えっ!!!」
「はぁ???」


主任の両親はすごく驚いている。


「お前らなぁ・・・
気をつけろよ・・・全く」
お父さんはため息混じりにそう言う。


「彼女の両親に申し訳ないわ」
お母さんもお父さんと同感的な様子。


「仕方ないだろ
親の子だからさ」


親の子???


「ねぇ どう言うこと?」
あたしは主任に尋ねた。


「そんな所まで遺伝するのかな?
うちの両親姉貴がお腹に出来てから
結婚を決意したとか
なっ!親父!」


「ワシらとお前らは違うわい
付き合った年数が違うわ」


「そうよ!
こっちは5年も10年も付き合ってて
なかなかこの人が結婚!って
言ってくれないからこっちがねっ」


「そうそう
お母さんが今日は安全日とか言って
ワシを騙した」と
お父さんは笑いながら言った。


付き合った年数が違う
そうだよね
あたしたち先週から
しかも主任と身体を重ねたのは
一回だけ!こんな事実を言ったら
反対されちゃうかも知らない。


「お前らが幸せになるなら
こっちは何も文句はいわん
相手の親とかと相談しながら
進めていこう
円香さんだったかな?
征吾を頼むな
気難しいだろうけど
結構いいやつだから
あはは親が言うのもなんだけど」


「はい しゅあっ!征吾さんは
すごくいい人です
こちらこそよろしくおねがいします」


無事報告は終わった
昨夜あんなに悩んだのに
暖かく迎え入れてもらって
一安心だ。