「翔太のいうことが本当なら
これは一大事じゃない?」


「そーです!
主任に話しましょーよ」


「その前に確認してみましょう」
と円香の親友の華子を呼び寄せた。


「お待たせしました
何でしょ?」華子が到着した。


「ねぇ!円香ってさ
最近変じゃない?」


「変?うーん変といえば変?」


「やっぱり?
翔太がさ 円香は妊娠してる!って
言い張るのよ
どう思う?」


「あたしもあれ?って思いました
金曜にうちに来て酎ハイを
買って来たくせに一口も飲まないし
デパ地下の唐揚げ出すと
オエッてするし」


「やっぱり?」


「それで聞いてみたんだけど
違うって ホルモンバランスが
崩れてるって言ったでしょ!
って怒り出すし」


「ホルモンバランス?」


「あっ・・・」
華子は余計なことまで
話してしまったと気づき
途中で話すのをやめたのだ。


「何?何があったの?
話してよ」


「あたしの口からは言えません
円香と約束したんで」


「そんなこと言ってる場合?
何かあったらどーすんの」
美奈に怒鳴られ
華子は渋々話を始めたのだった。


「生理が来ないって言うから
病院に行けって」


「え・・・」
「でしょ!!!オレの勘 スゲエッ!」
「うるさい黙れ!」
「もぉ 美奈先輩!」


「で?病院へ行った結果は?」


「ホルモンのせいだって
金曜にも変だから聞いたら
生理きたって言ってたけど」


「嘘っぽくない?」


「信じてましたけど」


「相手は?」


「あたしの口からは言えません」


「そこは言おうや
一大事なのよ」


「ですけど 想像だけで
もし妊娠が違ってたら
相手に迷惑かかるし
円香の立場が悪くなるし」


「いいのよ あたしが責任持つから
あいつか?」


美奈は主任を指差した。