とうとう
運命の月曜がやって来た。


2時より10分前に病院へと
着いた。


「ごめんなさいね
前の手術が長引いてて
少し話しましょーか」


看護婦さんが
あたしの待機していた部屋へ来た。


「あ・・・はい」


「あなたに産むと言う
選択肢はなかったの?」


「はい・・・」


「それはどうして?」


「迷惑かかるから
実は彼氏じゃないんです」


「彼氏じゃないのにしちゃったの?」


「恥ずかしい話
そうです!あたしが無理やり」


「あらっ 襲ったの?」
プッと吹き出しながら聞く山本さん。


「最終的にはそーかもしれません
好きだったし後悔はしてません」


沖縄に一緒に行った経緯から
看護婦の山本さんに話すと
大笑いをした。


「向こうもあなたのことを
好きなんじゃないの?
だから休みを取ってまで
一緒に行ったんじゃないの?」


「そーあって欲しいですけど
全てはお金で雇ったことですし」


「お・お金???なにそれ」


「さっき言いませんでしたけど
あたしたちの間はお金なんです」


「受け取ったの?その人」


「まぁ・・・契約なんで」


「最低!考えられない
何様なのそいつ・・・
あっ!ごめんなさい ついつい」
山本さんはあたしの話を聞いて
怒りがヒートアップしたようだ。


「相手はもうすぐ結婚しますから」


「え???結婚???」
山本さんはすごくびっくりしている。


「ついでに言うとその女性も
妊娠してるんです」


「はぁ?なにそれ!」


「ほんとなにそれ!って思いますよね
でも いいんです 諦めるので
だから 今日きれいさっぱり」


「産みたくないの?」


産みたくないわけない
だけど。。。