すぐに連絡したのは華子
「一緒に飲まない?」


「出るのはいやよ
来るならいいよ」


「行きます行きます」


近くのコンビニで酎ハイや
おつまみを買って華子の家へと
訪ねて行った。


「ヤッホー」


「総務課の飲み会は?」


「あんなつまらない会
さっさと抜け出して来ちゃった」


「つまんない会?」


「何故水口さんが来る?って感じよ」


「そりゃ ヤツの彼女
ううん 奥さんになる人だからでしょ
そんな紹介があったんじゃないの?」


「まだなかったな
あたしが帰った後あったかもね
どーでもいいしぃ
あたしには関係ありまーん」


「すでに酔ってんの?」


飲んでない
だって赤ちゃんに影響するから。


「これからよ」
と酎ハイを開けたが それを
口にすることはなかった。


「飲まないの?」


「飲めないの
欲しくないの」


「はぁ?飲まない?って
電話して来たくせに?」


「気が変わった」


「変な子 あたしは飲むけどね
あっ!そーだ」


と 華子が台所から持って来たのは
鳥の唐揚げ。


「デパ地下でさ 安かったから
買ったんだけど買いすぎちゃって
ちょうどよかった どーぞ」


その匂い ヤバイんですけど。。。


思わずオエッとなる。


「えっ?まだ想像妊娠してんの?
えっ?まさか 本当に妊娠してないよね?」


「してないしぃ
ホルモンバランスが悪いって言ったじゃん
それに生理来たし!」


大嘘つきだあたし。


「そーなの?なーんだ」


また華子はうまく誤魔化せたようだ。