病院に行ったことを知ってる華子から
「どうだったの?」と
電話がかかった。
「へへへ ただの生理不順
ホルモン剤打たれちゃった」
嘘をつくあたし。
「よかったじゃん!
もぉー心配したよぉ〜
最近 どーしようどーしようって
落ち込んでたから
あたしだって最悪なことも考えたよ」
その最悪な事態ですけど。。。
「心配かけました」
「まーね!もしできてたら
すごーい命中力だよね
たった1回でしょ?
それで出来てたらすごいもんよ」
「だよね
もうその話はやめよ」
「よかったよかった
安心したわ
じゃあ おやすみね」
安心したのか。。。
ごめんね 本当のことを言えなくて
いつか話す日が来たら話すから。
次の日病院に連絡して
手術の予約を取った。
来週月曜日9月18日昼2時の予約
それまでに会社に出るのは
金曜日の明日だけ
明日を乗り切ろう。
「七瀬 昨日は休んで
病院に行ってどうだったのか?」
課長に聞かれたが
課長には病院行くとも
言ってなかったのに
どうして知ってるんだろうと不思議だった。
「えっ?あたしが病院行ったのを
どうして知ってるんですか?」
「あっ 主任がそう言ってたから」
「なるほどぉ
夏風邪引いてました」
ここでもまた嘘。
「そっか 藤堂も心配してたぞ」
「そーなんですか」
心配してくれてたのか。
「夏に風邪を引いたら長引くって
言うから気をつけろよ」
「はい!わかりました
あっ!あのぉ 月曜日も
有給を取りたいんですけど」
「月曜日?何かあるのか?」
「明日から実家に帰るので
少しゆっくりして来ようかな?
なんて思ったりして」
「まぁな いつも頑張ってるから
1日ぐらいは休んでこい」
「ありがとうございます」
ヨシ!休みを確保できた。



