私は逃げるのが楽しかったから良かったんだけど それをいいと思わない子は当然いた。 『ねぇ、小鞠さぶりっ子してると思わない?』 それがグループのリーダー愛華ちゃんだった。 小鞠ちゃんが、委員会に行っている時に始まった悪口は どんどん広がっていく。 『やっぱり?私も思った!ボール怖いとか嘘だよね』 『ああいうのウザくない?全部うちらに被害くるし』 『男子いるからぶっりことか超ウザい』 その時、小学生の頃を思い出して私はうつむいた。 一緒にいて笑い合っているメンバー。