お面を被っていて本当の所はわからないけど、太郎坊は少し笑っている気がした。
そんなこんなで私達が降り立ったのは、
森の中で広く芝生だけがぽっかりと広がる、広場の真ん中だった。
「ここは天狗の広場と言って、人間には見つけられないようになっている。ここで修行を行う!」
玄徳様はそう言って、バサッとビニールシートを広場に敷いた。
「まずは昼飯でも食べながら、飛び方の説明をいたそう!」
「僕お弁当持ってきましたれ !」
「なに!ではわしの握り飯と交換いたそう!」
「玄徳様さすがにそれはおやめください」
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