妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

【シンク】

ルルと望美が寝たのを確認して、私は月明かりが差し込む窓の外を見ていた。

そして、今日のオルドの言葉を思い出す。

『お前は、この世界にとって異物の存在だ』

『異物の存在…』

どういう事なのかな?

私は、存在してはいけない存在なの?

それとも――。

私の中で、微かに記憶が脳裏を過ぎた。

目の前には、大きな扉があって、そこに誰かがいる。

そして、私の隣には―――。

『!』

その扉には見覚えがあった。

だけど、霧みたいにモヤがかかってて、どういう扉なのか思い出せない。

もう一つは、私の隣にいた人、もしかしてその人が私の心の持ち主――。

『でも、思い出せない』

私の頬に涙が伝った。

私は、自分がとても大切なことを忘れているのではないかと思っていた。

私は、ここに居るべきじゃなくて、私が行かなくちゃいけないところ。

それは――。

『…未来…』

私は、ボソリとそう呟いた。