妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

『そんなに急ぐことないよ』

「シンク?」

シンクは、私の目の前で浮く。

『望美は、自分のやりたいことをやれば良いんだよ。望美が心からやりたいと思ったことをやれば、奈津と同じ位置に立てるんじゃないかな?』

『そうだよ!不釣り合いとかそんなの関係ないよ!望美は、自分がやりたいと思ったことをやればいいんだよ!』

二人の言葉に、顔が綻ぶ。

「ありがとう二人とも、見つけてみるよ、私が心からやりたいと思うこと」

『そのいきだよ!』

『頑張ってね!』

二人が居てくれてよかった。

「ところでさ、シンクは記憶の手がかり見つけられたの?」

『えっ?!』

シンクは、焦ったように後ろに下がる。

『そ、それが中々見つからなくて…』

「そっか…」

シンクには、ちゃんと自分の心の持ち主の所に戻ってほしい。

シンクの持ち主だって、絶対シンクの事を探しているし、心配していると思う。

『シンク、思い出すまでここに居ていいからね』

『ありがとう、ルル!』

やっぱり、二人を見てると姉妹に見えるなぁ。

なんだか、私と佳絵羅みたいな。

「そろそろ寝よっか」

『そうだね』

『寝よ寝よ!』

部屋の電気を消して、私は眠りに入った。