妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

俺は、左右に首を降り、望美に手を差し出す。

「望美、行こっか」

とりあえず、今日は望美を楽しませることを考えよう。

望美は、俺の手をつかむ。

「うん…」

俺たちは、そのまま駅へと向かった。

でも、駅へと向かったのは良かったんだけど……。

「……」

予想通り俺たちと通り過ぎる男は、みんな必ず振り返って望美を見ている。

(くそ……)

望美が可愛いのは認める。

だからといって、望美は見世物じゃない!

俺は、望美を見てくる男どもたひたすら睨みつける。

「奈津?」

「な、何だ?」

「どうしたの?」

「え、何でもないよ」

俺がやきもち焼いているなんて、絶対知られたくない。

「ならいいけど」

そう言い、望美は前に向き直る。

「ほっ……」

軽く安堵する。

手を繋いでいるから、カップルには見えていると思っているけど。

(やっぱり望美を他の男に取られたくない)

とつくづくそう思い知らされた。