妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

【望美】

さっきのキスが不意打ちすぎて、心臓の心拍数がやばかった。

(こんなの、久しぶり…)

私と奈津は、公園の中を歩いていた。

夏の終わりを知らせる涼しい風が、私達の髪をなびかせる。

きっと、私達はこのまま一緒に道を歩んでいく。

ずっと、一緒に――

私は、ふと後ろを振り返った。

「どうした?望美」

「ううん。なんでもないよ」

一瞬だけ見えた気がした。

真紅の蝶が…。

でも、それが何だったのかは思い出せない。

でも、その蝶は私の道を照らしてくれた。

暗闇の中で一人だった私に、光をくれた存在。

私は、忘れないと思う。

真紅の蝶のことを―――

この先どんなことがあろうと、私達は乗り越えられる。

だって、私達の傍には妖精やみんながいるんだから。