妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「望美!俺のことが分かるか?」

「うん…、分かるよ」

まだ声は微かに掠れていた。

だけど、目の前にはちゃんと目を覚ました望美がいた。

俺は、それが凄く嬉しかった。

「望美!!」

俺は、望美を抱きしめた。

「良かった…!本当に良かった!」

『望美!良かったよぉ!』

ルルも望美の手に抱きつく。

「ごめんね…、心配かけて…。でもごめんね、体がうまく動かないの」

『それはそうだ。二ヶ月間も寝ていたんだし』

「に、二ヶ月も…!」

「と、とにかく医者を呼んでくる!」

俺は、病室から出ていき、医師のところへと向かった。

それから、色々と検査を受けた望美だったけど、後遺症はなにも残らないようだ。

医師も「奇跡だ」と望美と俺に言っていた。

医師の言う通り、本当に奇跡が起こったんだと思った。

俺は、奈々美さんや田星達に直ぐに連絡をとった。

田星達は、直ぐに来てくれて、俺と同じく望美に抱きついていた。

水無月にも連絡をした。

電話の向こうで泣いているのを、新が慰めているのが分かった。

でも、一番大変だったのは望美だろう。