妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「いるよ。いや、居たって言えばいいか」

『過去形?』

『どういうこと?』

聖夜くんは、天を仰ぐ。

「シビルは、消えた」

「えっ?!」

『消えたって、どういうこと?!』

私は、ルルのことを思い出した。

(まさか、ルルみたいに…)

「消えたっていっても、役目が終わったから消えただけだ」

「役目が終わった?」

「あぁ、シビルの使命は、俺に神社を継がせることで、 俺はそれを心から望んだ。だから、あいつの役目は終わって消えた」

「そ、そうなの…」

じゃぁ、ルルや他の妖精たちも、使命が終われば消えちゃうの?

私は、ルルに目を向ける。

『望美…』

ルルがもう一度消えるなんて、そんなのいやだ!

「何か、消えない方法はないのかな?」

「無理だな。俺たちじゃ何も出来ない」

『…方法はあると思うよ』

「えっ…」

シンクは、左足の靴下をおろして私に見せる。

『これ見て』

私達は、シンクの足に刻まれている、赤い蝶の紋章を見る。

「これは、なに?」

ルルの体には、見たことがない。