妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「なんで、分かるの?」

「なんとなく、そんな感じがしたから」

「…」

私は、聖夜君の顔を見たあと、軽く頷いた。

「あいつが望美を泣かせるようなことをするなんて、考えられないけど、話してくれないか?」

聖夜くんは、やっぱり優しい。

「あ、あのね…」

私は、さっきあったことを聖夜くんにはなす。

「へぇ、なるほど。あいつがね…」

「……」

聖夜くんは、立ち上がると怒りの笑みを浮かべて言う。

「じゃあ、俺今からあいつ殴ってくるな」

「だ、駄目だって!」

私は、聖夜くんを止めた。

「だって、意味わかんねぇよ」

聖夜くんは、再び座る。

「あんなに望美にベタ惚れだったあいつが、いきなり望美を手放すなんて」

「今の私じゃ…、何も言えない…」

「……」

聖夜くんは、今度シンクに目を向ける。

「話変わるけど、そこの妖精は望美のか?」

「シンクのこと?ううん、違うよ」

「そうか…」

『貴方も妖精居るの?』

シンクが恐る恐る聖夜くんの隣に行く。