妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「さっきは、ごめんなさい…」

私は、頭を下げた。

さっき話しかけるとか言ったけど、これ以外言葉が出てこない。

「…はぁ」

奈津は、溜め息をこぼした。

「別にいいよ。俺も…、言いすぎたところあるし」

「奈津…」

良かった。

「あ、でもさ」

奈津は、私に耳打ちする。

「俺達もう別れないか?」

「え……」

私の心臓が大きく跳ねた。

「このまま俺達付き合い続けてもさ、上手くいかない気がするんだ」

「な…つ?」

「だから、別れよ」

今の現状に私の思考が追いつかなかった。

『ちょっと!奈津それどういうこと?!』

ルルが奈津の言葉を聞いていたのか、私の前に立つ。

『上手くいかないなんて事ないよ!だって、奈津言ったじゃん!遊園地で結婚を前提に望美に付き合って欲しいって!』

「……」

奈津は、目を細めた。

『あれを言ったってことは、望美とずっと一緒に居たいと思ったからじゃないの?!』

「あんの…」

奈津は、ルルを睨みつける。

「嘘に決まってるだろ」

「え…」

嘘……?

あの言葉は、嘘だったの?

その時私の頬に涙が伝った。

『望美…』

「じ、じゃあ私達……」

私は、頑張って笑顔を保った。

「別れよっか…」

私は、奈津の近くに居るのが嫌だった。

私は、鞄を掴んで教室を飛び出した。

「望美?!どうしたの?!」

後ろの方で晶達の声が聞こえたけど、私はそれを無視し校舎を出た。