妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

でも、それでもいいや。

『だから、約束守ってね』

「約束って、たしか?」

この子の欲しい物何でもあげるんだっけ?

「いいよ。どうせお菓子でしょ?」

私は、飴玉をヒュプにあげる。

『違うよ』

「え、違うの?」

『僕が欲しいのはね』

ヒュプは、指をさす。

『君の妖精』

「え…」

私は、フレイアを見る。

「どういうこと?」

『だって、君はあの奈津から望美を好きという気持ちをなくさせてよって、僕に言ったじゃん?』

「そ、そうだけど!」

私は、ヒュプに言う。

「で、でも!まだ完全に消えてないじゃん!それは、契約違反よ」

『まぁ、そうだけど』

ヒュプは、にやりと笑う。

『分かった!じゃあ、完全になくせれば、フレイアを僕にくれるよね』

「――っ!」

私は、フレイアを後ろに隠す。

「フレイアは、駄目!絶対駄目なの!」

『有水…』

『えー、何でもくれるって言ったのにぃ』

ヒュプは、頬を膨らませてそっぽを向く。

「ほ、他のをあげる!フレイアと私の命以外なら、何でもあげるから!」

『ふーん、じゃあ――』

ヒュプの言葉に、私は思わず頷いてしまった。

『じゃあ、契約追加ね』

ヒュプは、そう言うと姿を消した。

私は、その場に座り込む。