冷たい夜の波に揺られる静けさを知らずに済めば良かったのだと、いつだってアトノマツリ。 嗚呼、君が愛おしいよ。 そんな台詞も全て、済んでしまえばアトノマツリ。 吐き出した白い吐息と白い粘液は濁流に押し流してしまうのが、この世の摂理。 今更ながら、僕は何も知らない僮のような安らぎだけに溺れていたんだ。