廃想集 『カワセミ啼話』



溶け込む闇の心地よさを光刺すイタミと引き換えの代償に選んだ。


それはまるで、自傷行為と同じだと知りつつも囚われの羽虫のように。
絡まった糸は、二重らせんの意図。


振りほどく術など、生まれた時から持ち合わせてなどいないのだと気付きたくはない現実のスパイラル。