不機嫌なあやかし



そんな時、


「ねえ、君。」


いきなり後ろから声がかかった。
そして、振り返った私が見た人物は


「はい?………え!?
あなた、昨日の……
祓い屋さん!?!?」


そこには昨日、雷を一緒に壺に封じた、あの祓い屋の姿があった。

この優しそうな声にうっとりするような顔立ちにサラサラの髪……間違いない。