「にいさんに心配かけたくないし…… それに……」 「それに?」 「雷、処分されちゃうかもしれないでしょ?」 せっかく意思の疎通ができたのに さっきの彼はああ言ってたけど、この子となら、なんだか仲良くやって行けそうな気がするんだ。 「お前っ…… 自分を食おうとしたやつをかばうって…… お人好しも大概にしろよ!」 私はまた、雷にふわふわパンチをお見舞いされた。