不機嫌なあやかし



蒼樹にいさんには一度、学校に遅れそうな時に送ってもらったことがあるけど、

蒼樹にいさんが車から降りた瞬間、なんでかわからないけど、女の子たちが一斉に集まってきて、大変だったんだから!


同じ車から降りてきた私は、みんなに好奇の目で見られたり、睨まれたり……


とにかくあんな思いをするのはもういや!

私はトーストを口に詰め込んだまま、バッグを掴んで家を飛び出した。


「いっふぇきまーふ!(行ってきまーす!)」


「気をつけろよー」