だめ、ちゃんと電気を消してから眠らないと……
でも、眠くて……うごけ……ない……


私は睡魔に勝てず、瞼を閉じた。
体の力が抜ける。


「んぅ……」


私の手から、雷獣が封印された壺がすりぬけ、床に落ちた。

ごとり。

その鈍い音に、私は微睡みから連れ戻された。