不機嫌なあやかし



「そっか、たしかに……
いや、でも、今日までそれも見えなかったわけだし……」


「それは、お前は術(じゅつ)をかけられていたからだよ。それもとびっきり強い術をな。」


「術……?」


「うん。
妖っていうのは、力の強いものを好んでたべるんだ。」


「食べる!?」


「そう。

本来だったら、小さい頃は本家の方で、大事に守られてすごすんだけど、
今はそうもいかないからね。

お前が自分で自分の身を守れるようになるまで、その力を閉じ込める術だ。」